
円覚寺の白鹿洞にはある逸話があります。
円覚寺の奥の静かな修行の場で、僧が説法や読経を行っていたところ、その清らかな声と徳の力に引き寄せられるように山中の鹿が集まって静かに耳を傾けたそうです。
鹿たちは騒がず、まるで教えを理解しているかのように佇んでいた説法が終わると、静かに山へ戻っていきました。
この出来事から、その場所は「白鹿洞」と呼ばれるようになったと伝えられています。
こちらが白鹿洞です。

この話が象徴する意味
仏教では、真に徳の高い修行者の存在は人間だけでなく動物や自然界にも影響を与える
と考えられています。
鹿が集まる=徳が自然界にまで及ぶ象徴です。
仏法はすべての生命に届く。仏教の慈悲は人間に限らないことを示す出来事です。
すべての生き物に仏性がある。鹿が法話を聞く姿は、生命の平等性を象徴しています。